「ザ・リープ」

エックハルトトールさんのサイトより。

エックハルトトール

ヒューマン・ビーング。

この2つの単語は単に生物学的な種を示す言葉ではありません。

もっと深く考えてみると、私たちの存在には2つの側面があることが分かってきます。

ヒューマンとは、物質的レベルのものです。

つまり、あなたの肉体と精神であるところのあなたです。

そのあなたとは、遺伝や環境によって条件づけられる、あなた自身が作り出しているものです。

一方でビーングとは、時間や物質が存在せず、思考による条件付けもない意識であり、あなたがあなたであるところの本質的な存在を示しています。

ですが、ヒューマンとビーイングとは、別々のものではなく、究極的には一体のものです。

それは、海と海の表面にできる波が、一見別々なものに見えるのと似ています。

ビーイング(それは純粋な意識です)は、命の普遍的な源(神とも言えます)から生じるものです。

 それは太陽から放たれる光のようなものですが、普遍的な命は、太陽と違って時空の中には存在していません。

命は、形がなく私たちには想像できい存在なので、それについて私たちは描写をすることができません。

しかし、わたしたちの意識は、その命から生まれてきているもので、命から離れることができません。

太陽から光が放たれていますが、その光は常に太陽とつながっているのと似ています。

命は宇宙全体(私たちのいうところの時空レベルの宇宙ですが)のベースに横たわっているものです。

命は知性です。

私たちはこの宇宙としてでしか命を認識することができませんが、命は私たちの進化を導いてくれています。

さて、そんなヒューマン・ビーンである人類を含めた宇宙ですが、宇宙はそんなに昔に作られたものではありません。

今、創造の最中にあります。

つまり、進行中です。

宇宙のこの基本的な前提を理解できていないと、スティーブテイラーさんのこの本を読んでもあまり役に立たないかもしれません。

スティーブテイラーさんが述べているように、すでになされた進化もありますが、進化は今目の前にあります。

さらに、私たちの文化の主流な考え方とは違っていて、進化の過程の背景には方向性、目的があると、彼は言います。

しかし、進化の目指しているところは、私たちの想像を超えています。

私たちが言えることは、進化を突き動かす背景にあるものは、意識の成長によるものであるということです。

宇宙は私たちの存在がより意識的になることを望んでいます。

そんな宇宙の望みに沿った生き方をすることが、全ヒューマン・ビーイングの生きる目的です。

より高次の視点から見ると、生きとし生けるものはすでに宇宙の望みに沿えています。

一見、宇宙に反した生き方に見えたとしてもです。

ただし、それは意識のレベルではなく無意識のレベルで、です。

宇宙の目的に沿って意識的にいることは、驚くべき進化の飛躍をもたらします。

しかしながら、「より意識的になる」とか「悟る」といった人類の進化には、一体どんな意味があるのでしょうか?

あえて一言で言うなら、「思考との分離」であると思います。

頭の中の絶え間ない強制的な思考の声に気づくと、そのときから、あなたは気づき始めています。

意識の新しい次元がやってきます。

そのことを、私たちは、気づいていること、今ここ、目覚めていること、と呼んでいます。

思考の下側でなく、思考の上側にあります。

もう思考に使われることなく、思考を利用することができています。

精神的産物である自己概念から生まれるあなたという感覚が、今ここの意識であるあなたへとシフトしていきます。

ヒューマンの向こう側にあるビーングに気づいた、と言うことができます。

条件づけられた個性を越えた何かが現れ始めています。

それ自体条件づけられない意識であるあなたの本質的な存在に気づきます。

そして、あなたの中でイエスの真実の言葉を確認することができます。

「あなたは世界を照らす光である」と。

この本では、目覚めを体験した人たちの話や、覚醒についていろいろな概念的な説明がなされていますが、それを直接体験してない人には分かりづらいと思います。

ですが、思考を正しく使うのであれば、思考が気づきへのポインターとなり、難しい説明をされるよりも理解しやすくなります。

とにかく、この本は読む人に本当の利益を与えてくれます。