同じことを繰り返してしまう人類。このカルマから脱出するには?

エックハルトトールさんのサイトより。

頭の中の声はそれ自体が生き物です。

ほとんどの人はその声の言われるがままとなっています。

頭の中の声に所有されています。

そして、その声は過去の出来事に条件づけられているので、その過去と同じようなことを何回も繰り返すことになります。

東洋ではこのことをカルマと呼んでいます。

自分とその声を同一視しているときには、このことにはもちろん気づけません。

このことに気づくと、もうその声に所有されなくなります。

その声を所有している実体を自分だと勘違いしているので、その声に所有されてしまうだけなのです。

つまり、あなたがその声になりきっているときに、あなたは所有されています。

数千年もの間、人類は思考に所有されることに慣れてきました。

対して、所有している実体を「自分ではないもの」として認識できなくなりました。

思考と完全に同化することによって、「自分ではないもの」エゴの存在が確立されました。

そのエゴの強さはどれだけ思考に依存しているかによります。

思考は意識全体であるあなたの小さな一側面でしかありません。

思考とどれだけ同一視しているかは人によって様々です。

ほんの束の間でも思考から離れて自由を楽しめる人もいます。

平和、楽しみ、生きている感覚、それを体験している瞬間、人生に生きる価値を与えています。

その瞬間、創造性、愛、共感も生まれています。

ずっとエゴの状態にハマっている人たちもいます。

その人たちは、他人や世界だけでなく、自分自身からも遠ざかっています。

その人たちの様子を見てみると、顔が緊張していたり、眉根が寄っていたり、目が死んでいたり、一点しか見ていなかったりします。

彼らの意識は思考することに没頭しています。

なので、あなたの言うことをちゃんと聞くことができなくなります。

彼らはどんな時であっても今にいません。

思考の作り出す過去や未来の中で生まれた自分の役割を演じています。

なので、彼らは自分の演じている役割から発言をします。

役割は自分自身ではありません。

多くの人は自分から自分を遠ざけています。

振る舞いや人間関係がインチキくさいと避けられます。

でも、同じように自分自身から遠ざかってしまっている人から見たら、そんなインチキくささは当然のことに思えます。

状況、場所、人、自分自身も含めて、そこに不安を覚えるので人は遠ざかろうとします。

あなたはいつも家に帰ろうとしますが、家の安心感を感じることはありません。

フランツカフカ、アルバートカマス、TSエリオット、ジェームズジョイスなど、20世紀の偉大な作家たちは自分たちの内面奥深くでこのことに気づいていたから自分たちの素晴らしい作品の中でそれを表現することができました。

彼らは解決策は提示しておりません。

彼らの作品によって人類の苦難を見ることが出来ます。

それによって私たちはよりはっきりと、このテーマを見ることができるようになります。

人の苦境をはっきりと見ることが、それを解決していく最初のステップとなります。

あなたは自分の人生に何か大きな変化が起きるのを待っているのかもしれません。

人類にとって起こりうる一番重要な変化は、すでにあなたの中に起きています。

そのことにあなたはまだ気づけていません。

あなたはすでに自分自身と思考とを分離させ始めているということに。