社会の枠でなくて自分の枠で

私の小学校体験入学初日。

ちーぼーと手をつないで歩く道は幸せな時間。
小さくてぷにぷにの手が、かわいい。

たけさんが動けない今、ねっちを保育園に預けてから行くので
登校するのは1時間遅れ。

着いた時、ちーぼーのクラスは図書館の本の借り方を教わり、
図書館の本を借りて、余った時間を好きな本を読む時間。

ちーぼーをクラスの流れにどうにか合わせようとか、
学校のペースに合わせようとか、
そういう気持ちは今の私にはないので、
一個人として、体験入学のつもりで行った。

だから図書館についたら私は好きな本を探したくなる。
でも、今はちーぼーが本を探しにいく順番じゃないから、
なんとなくちーぼーと一緒に座って待つ。
早く本を探しに行きたいな、立ち読みしたいなという気持ちをまず抑えた。
そもそも児童じゃないしって気持ちと、
集団という圧迫感というか、従わないといけない感が私を制限した。

自由に本を読んでいいよの時間になったけど、
あっという間に終わり。
「はい、本を返してきてくださいねー。」

いやいや、今みんな読み始めたばかりだし、途中でやめなきゃ?
って気持ちが湧いてきた。

やりたいことをチャイムで遮られた感じ。

図書室でも、「今までのお部屋に帰りたい」そう言っていた女の子がいた。
でも、先生は一人しかいないから、
今は図書室にいる時間だよって説得するしかないだろうなと先生の姿をみて思った。

教室に行ってからは国語の時間。
今日は「ち」の練習。
プリントを配られるとすぐやってみようとするちーぼー。
「はい、黒板見てくださいねー。こうやりますよー。」

プリント一枚配られて、これは何だろう?っていう一瞬の好奇心。
なんとなくそれを遮られてる気分になった。
自分で字を書いてみたり、やってみたりしてから、
うまくいかなかったとことか、後からわからないところを聞くでも
いいんじゃないかと思った。

勉強って教えてもらうもの、そんな風に前は思ってたけど、
ちーぼーの一瞬の好奇心を見ていると、
教えてもらうのは後でいいと思った。
好奇心のままにまずは触れさせてもらう。
でも、こなさなきゃいけない量が全体で決まっているなら、
確かにそんなにゆっくり関わってはいられないかと思いつつ、
自分が小学校から高校まで、
どれだけ与えられたものをただ言われた通りにやるだけの、
受け身の勉強をしていたかというのに気付いた今日。

そもそも勉強自体に、学年という年齢の枠があることも不思議。
個人の差はすごくあるのに。

宿題の迷路を配られて、その場で迷路をなぞりだすちーぼー。
そういう瞬間って、集中するから先生の声は聞こえなくなる。
宿題だからすぐ連絡袋にしまってね、と言われても聞こえてない。
どんどん配られてくるお便りに遮られ、今はやれないと気づく。

集団下校の時間が迫られるから、帰り際はなんだかとても慌ただしい。
配られて気になった瞬間にやれば、ちーぼーはやっていたと思う。
でも、その気持ちが冷めて家に帰ってからやるかというと、
家に帰ってからできることが優先されるし、
その時に気が向かなきゃやらない。

子ども同士がおしゃべりを始めると、
「おしゃべりはだめだよ。なんでかっていうと、コロナだから。
うつらない、うつさないようにしないとね。」
これはコロナでなかったら、
「静かにしなさい!話を聞く時です!」だった気がする。
スケジュールをこなすためにはコロナも役立つのかも。
にしても、学校に来て友達としゃべるのをダメだと言われるのは、
とてもさみしいな。

分散登校の半分の人数でも、
先生ひとりじゃ個性豊かな子どもたちへの対応は難しいと思った。
決められた時間、決められたスケジュールをこなさなきゃいけないのだとしたら、
大きな声をだして、なんとかやってもらおうとする気持ちもわかる。
そんな中で要所要所でなんとか面白いことを混ぜて、
気持ちをこっちに向かせてみる。
そんなこともがんばって先生たちは工夫するんだろうなと思う。
なんにしたって、これは人数と教員の数、全然あってない。

なんとか集団の枠に合わせていこうとするために、
補助してくれる先生も数人いるけれど・・・。

集団下校の時間に合わせて慌ただしく点呼、整列され、
小走りでいかないとついていけないちーぼー。
集団下校はやめて、ゆっくり帰らせてもらうことにする。
歩く速度も、ちーぼーには早すぎる。

滞在時間1時間半。
たくさんのことを感じた。

帰り道、ちーぼーと一緒に帰りながら感じた
体験入学初日、率直な感想。

「つまんなかった。」

静かに言われることをしようとする子どもたちはたくさんいた。
でも、笑い合ってる姿、見れなかった。
子どもがたくさん集まる場所で、子どもの笑顔がみられない。
私にとってそれは楽しい光景ではなかった。

せめて、子どもたちが大声で笑い合って、はしゃげるようになってから
登校は再開したほうが楽しそうだなと思った。

一緒に学校に行ってみて、
社会の枠でなく、自分の枠を大事にしてほしい、
そんな気持ちになりました。

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