不登校の子どもの気持ち

コロナの休校が続いていて欲しかった・・・・

学校が始まってから何度も
ちーぼーが学校に行っているか
確認の電話をしてくるたけさんのお母さん。

その度に、ねっちが兄二人が学校にいっていなくても
保育園に行っていることを聞いて安心し、
「それが普通だよな。ねっちはかわいいな。」

その言葉に毎回ひっかかって流してはいたけど、
今日はさすがに流せなかった。

夜ごはんを作っている時にかかってきた電話。

「ちょっとそろそろがんばって
ちーぼーを学校に連れていったらどうですか?」

「本人が納得するような動機がつけられないです。」

「そんな甘いこと言ってないで。まずは慣れさせないと。
ずるずるこのままじゃくうちゃんと同じになっちゃう。
多少無理やりにでも、連れて行かないと。」

「私には無理やり連れていくことはできないし、
その理由もみつからないです。」

そんな会話の1回目の電話。
くうちゃんと同じになっちゃうって・・・・どういうことよ。

夜ご飯を食べ終わったころ、2回目の電話。
まずはたけさんと話をさせてほしいって。
たけさんは「あー、あー、はいはい」って。
その次私の番。

「さとこちゃんが教育に対して色々思いがあるのもわかるけど、
理想を述べたところでいい状況の学校なんてないんだから。
さとこちゃんが一緒についていくと、
ちーぼーは甘えちゃうだろうから、父親の出番。
たけあきにひきずってでもいいから
つれて行くように話したところです。
ちーぼーに、くうちゃんがなんで行けないのか、
きちんとした理由をしっかり話すべきじゃないの?
ちーぼーは行けばやっていける子なんだから
このままじゃ流されてくうちゃんと一緒になっちゃうよ。
一刻も早く連れていった方がいいと思う。」

いっぱいひっかかりどころがあるお母さんの言葉。
でもがんばって冷静に話す。

「くうちゃんが学校に行かなくなった経過も、
幼稚園の経過も話してはいますが、
お母さんのいうきちんとした理由って何ですか?」

「くうちゃんは病院に行って病気の診断がおりてるでしょ。
ちーぼーはきっとただ単に
くうちゃんがわがままでなまけてて行っていないと
思ってるんじゃないかな。
ちーぼーは普通なんだから、行けばやっていける子なんだから。」

「障害があるから行けないってわけじゃなくて、
合わないから行かないと選択したんですけど。
今の私には、無理やりちーぼーを連れていくことはできないです。
本人がその気になるようなことばかけができるんだったら
本人と話してください。」

そういってちーぼーと電話を代わる。
「ヤダー」「ヤダー」「ヤダー」
を連発するちーぼー。普段はあまり電話にでないのに、
私の様子がおかしいからか、
電話を代わっておばあちゃんの言葉を聞いてくれた。
「もうさとこちゃんにパスするー。」

電話が戻ってきて、
「学校は嫌なこともある、でもいいこともある。
大人になってから、学校のことがいい思い出になることもある。
だから行くんだよって話したよ。
電話に出てくれるようになっただけでも成長だわ。
何にしろ、さとこちゃんじゃだめだから、
たけあきについていってもらって、学校を一刻も早く
行くようにさせてください。
ひいおじいちゃんも、全然食べなくなって今日も寝てばかり。
ひいおじいちゃんが死ぬのと、ちーぼーが学校に行くのと
どっちが早いかな。」

学校へ行くことと、
ひいおじいちゃんが死ぬことを引き合いにだされても・・・

もう、嫌だ。
やめてほしい。

どうして理解してもらえないんだろう。

なんでそんなにくうちゃんのこと病気にしたがるの?
普通ってなに?

確かに学校教育に関しては疑問はたくさんある。
学校の体制について友達と話をしていても、
「私はそういうのはいいわ」って言われてシュンとなる自分もいる。
こだわりすぎてるかもしれない。
考えすぎかもしれない。
先生たちがいい人だっていうのも、会話は他の保護者よりしてるから、
よくわかってる。
それでも学校へ行かないを選択した心苦しさだって、
申し訳なさだってあるんだよ。
引っ越しをして、
他の学校へ行ったほうが手っ取り早いと考えることだってあるんだよ。
微力かもしれないけど、理想と現実は違うって言われるけど、
忙しい先生たちにこんなこと言って申し訳ないと思いながらも、
くうちゃんでも居心地がいいような学校、社会にしていきたい、
そんな声を少しずつ伝えていってるんだよ。

どうして、どうして、どうして
こんなに伝えても、理解してもらえないんだろう。

障害児と普通の子という価値観
学校へは行くべきだというお母さんの価値観
それを押し付けてきて、早く行動に移せと言われる。

今日初めて、私は不登校の子どもの気持ちがわかった気がした。

学校へは行きたくない、行くのが苦しいと言っているのに、
行くことを強要された感じ。
きっと無理やり少しでもってくうちゃんを幼稚園や
学校へ連れて行っていたとき、
くうちゃんはこんな気持ちでいたのかな。

どうしてわかってもらえないんだろうって。
そんなに今の感じ方でいる自分って、だめなのって?

わかってもらえなくても、自分が大事にしたいところに戻って、
自分を保てる強さが欲しい。

今日はかなり、夕方以降の2回の電話、きつかった。
抱えてきた複雑な気持ちも、乱暴にクワで切られながら掘り返され、
私の畑が荒らされ放題。そんな感覚。

さすがのたけさんも、「嫌だね」って言ってた。
「僕が学校つれて行こうとしたってドラクエウォークになっちゃうけどね。」
その言葉にちょっとほっとして、

「おばあちゃんが僕らのこと大事に思ってくれてるっていうのは
わかってるけど、めんどくさいんだよね。邪魔もしてくるし。」
って言って私のショックを受け止めてくれる
くうちゃんとちーぼー。

くうちゃんはいつものようにゲームをしながら淡々と受け止めてくれる。
ちーぼーはうしろからぎゅっとしたり、おでこをくっつけてきたり。
たけさんがお酒をつくってくれて、
そのお酒を私の頭をよしよしってしながら
「お酒のみな」って渡してくれるねっちがいて。

家族の中でこういう出来事に一番心揺さぶられるのは私。
泣いてる私を受け止めてもらえて、本当にありがたい。

今日たくさん出た涙も、勇気に変わる。
強さも弱さも、踏み出す力になる。

また冷静になってから、空をみながら
丁寧に自分の畑を整えていこう。
今の気持ちを、肥料に変えて。

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