「気づきが深まっているのに状況が悪くなっているのはなぜ?」エックハルトトール。

エックハルトトールさんのサイトより。

気づきが深まると、「むしろ悪くなってるじゃないか」と思い始める人もいます。

ですが、その人たちは何年ももうそこにあった意識をよりシンプルに感じ始めていると言えます。

まだ自分の中に悪いパターンが存在し、うまくいかない部分を感じて、「どんどん悪くなっているのはなぜ」と質問する人が増えてくると思います。

気づきが深まっているのに簡単には思考のパターンが変わらないように思えます。

それは気づきが深まってきているのでそのように感じてしまうだけのことです。

最終的には、反応パターンにどんどん気づいていけば、自分がその行動をとる前に、自分のパターンを見ることができるようになります。

反応してしまうのと、反応を見ることが出来るのとでは、大きな違いがあります。

反応してしまっているとき、あなたは反応に利用されています。

反応と同化してしまい、それは的外れな行動となります。

あなたが今この瞬間にいることができても、条件付けされたパターンであるエゴな振る舞いをすぐにやめることはありません。

反応パターンには感情の勢いが残っているからです。

私たちはその感情のことを「ボディーペイン」と呼んでいます。

ボディーペインは気づきが起きてもしばらく残ります。

反応の大抵の経過としては、まず怒りを感じ、体や心の無意識な反応が起こり、ボディーペインを刺激するエネルギーが去っていき、そのあとに気づきが戻ります。

目が覚めて「あれは何だったんだ?」と気づくまでにかかる時間は人それぞれです。

1時間かもしれないし、2時間かもしれないし、3時間かもしれません。

幸い、反応してしまってから、また気づきが戻ってくるまでの時間は次第に短くなっていきます。

ついには、反応を起こしてもすぐに気づきが起きるようになります。

ボディーペインはまだそこにあっても、それはもうピーク時のものではありません。

そして、何が起きても気づいた状態のままでいられるようになります。

そういった感情があっても気づいていられるのは大きな前進です。

ボディーペインの只中にいたとしても、気づきはすでにそこにあります。

例えば怒りという感情が沸き起こった瞬間であっても気づきはそこにいてくれます。

怒りを表面化させ口に出す前に気づかせてくれます。

衝動が怒りとなる瞬間、それをどう表現するのか選択することができるようになります。

怒りを押し殺す選択をするわけではありません。

深呼吸をしたり、外を歩いたり、ただそこにいたり、怒りをやり過ごすことができるようになります。

そして、怒りの衝動はもう強くないことに気づきます。

衝動がただ来ただけだったことに気づきます。

衝動は今この瞬間という光に照らされ溶けていきます。

なのでがんばってみてください。

エゴのパターンは違った形で出てくることもあります。

あなたの周囲との関係性に反応することがあります。

エゴがボディーペインと手を組むとも言えるかもしれません。

あなたの体のどこか1か所にエゴが避難し「私はここから動かないぞ」と居住権を主張しています。

他の場所は順調な人生なのですが、その一角にエゴとボディーペインが潜んでいます。

例えば、あなたを滅入らせる人物がいます。

他のことはすべて順調です。

誰でも許せます。

「でもあいつがいる。」

その人のことを考えたり名前を聞いただけで、無意識の反応に囚われてしまいます。

個人ではなく、集団に反応してしまう人もいるかもしれません。

お金について反応する人もいると思います。

「わたしは何でも許せるようになった。お金のことを口に出す人を除いては!」などなど。

そういうわけで、気づきが深くなっているのに状況が悪くなっていたり、無意識のパターンが残っているように感じても、それが失敗を意味するわけではありません。

それはあなたがそこにいる、という意味です。

自分の中にそれを見出してくれる偉大な存在が、いつもそこにいるということです。